脂肪分の多いハンバーガーやフライドポテトを頻繁に食べている人がいると、多くの人が「健康は食べ物で決まる」という言葉を口にします。しかし、この言葉の本当の意味を理解している人は多くありません。実際には、食事の内容が心臓の健康を左右するのです。心臓に良い食べ物には、心臓病のリスクを減らすのに役立つ栄養素が含まれています。血液中の中性脂肪やLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)を低下させるとともに、血圧を下げ、インスリン感受性を高める働きがあるからです。そうはいっても、もちろん心臓に悪い食べ物もあります。ここでは、心臓の健康のために摂取すべきではない食品を一挙ご紹介します!ぜひチェックしてみてくださいね。
加工肉
専門家によると、様々な理由から加工食品は避けるべきだと言われています。多くのプロの栄養士は、脂肪分の少ない加工された生肉にも硝酸ナトリウムが含まれており、体内の炎症を促進する可能性がある、と指摘しています。こうした慢性的な炎症は、動脈硬化を促進することで知られています。
ホットドッグ
ホットドッグが心臓に良くないのは、コールドカット(スライス肉)と同じ理由です。ソーセージやホットドッグは、多くの飽和脂肪を含んでいることが知られています。また、低脂肪のものでも塩分が多く含まれているため、血圧の上昇につながるのです。
ローストチキン
スーパーマーケットで売られているローストチキンには、家庭で調理された鶏肉と比べて、飽和脂肪やナトリウムが多く含まれています。そのため、鶏肉をすべて捨てろとまでは言いませんが、専門家は自宅でローストすることを勧めています。というのも、自宅でローストすれば、ナトリウムの量をコントロールすることができるからです。
ケチャップ
ケチャップをはじめとする市販食品には、膨大な量のナトリウムと砂糖が含まれており、心臓の健康に良くないことは周知の事実ですよね。特にケチャップには、ナトリウムがたっぷり含まれているというイメージがあります。なるべくケチャップの摂取を避けることは、間違いなく心臓にとって良いことでしょう。
バーベキューソース
バーベキューソースは、ケチャップと同じく、心臓に悪い影響を与えます。そのため、バーベキューソースはなるべく摂取しないようにしましょう(少なくとも控えめにしましょう)。ちなみに、一般的なバーベキューソースの大さじ2杯分には、なんと310ミリグラムのナトリウムが含まれているそうです。
食卓塩
私たち人間のナトリウム摂取量の約70%は、加工食品やレストランでの食事から摂取しています。さらにもう15%は、元から食材に含まれているものです。しかし、私たちがコントロールできるナトリウム量は、その残りの15%で、主に塩分の摂取によってもたらされています。そのため、摂取する塩分を控えめにすれば、心臓にも良い影響があるでしょう。
低脂肪のサラダドレッシング
低脂肪のサラダドレッシングは、塩分と糖分を多く含んでいるため、心臓に悪影響を及ぼします。専門家によると、脂肪分を取り除いた後に砂糖を加えるのは、ドレッシングの味を維持するため、だそうです。
脂質ゼロのお菓子
脂肪を減らすよりもずっと健康に悪いのは、脂質ゼロのお菓子だってご存知でしたか?脂質ゼロのお菓子製品は、かつてはダイエットや健康的なライフスタイルを維持したい人のためのヘルシーなチョイスだと考えられていましたが、実は、脂肪分を補うために糖分がやや多くなっているのです。
無脂肪のピーナッツバター
ピーナッツバターを選ぶ際には、全脂肪で天然素材、砂糖不使用のものを選ぶべきです。というのも、心臓に良い一価不飽和脂肪であるからですよね。し・か・し、実は、無脂肪や低脂肪のピーナッツバターには大量の砂糖が含まれており、カロリーも全脂肪のものと同じくらいあるんです。
砂糖入りシリアル
これもまた、すべての脂肪が体に悪いわけではない、という典型的な例ですね。シリアルの中には、糖分が多く含まれているにもかかわらず、栄養面では何のメリットもないものが多数あります。シリアルを選ぶ際には、きちんと栄養成分表示を見て、砂糖が8グラム以上入っているものは避けた方がよいでしょう。
フレーバーミルクの代替品
フレーバー付きのナッツミルクは、どれも同じというわけではありません。甘味料やフレーバーの入ったさまざまなミルク製品がスーパーの棚に並んでいるため、健康に良いものを選ぶのが難しいですよね。多くの専門家は、無糖ミルクを推奨しています。なぜなら他のミルク製品には、砂糖が多く含まれているからです。
フライドチキン
揚げ物の摂取量が多いと、健康問題につながりやすいというのは無理からぬことでしょう。揚げ物を大量に食べる人は冠状動脈疾患のリスクが高い、という研究結果が出ています。特に、フライドチキンの調理に使われる油には、トランス脂肪酸が多く含まれており、悪玉コレステロールを増加させてしまいます。
ポテトフライ
心臓に悪いのはフライドチキンだけではありません。そう、みんな大好きポテトフライもなんです。ポテトフライの摂取量が多いと、2型糖尿病や高血圧症のリスクが高まり、結果的に、心臓の健康に大きなダメージを与えてしまいます。
ポテトチップス
『ニューヨーク・ジャーナル』が行った医学研究によると、ポテトチップスの摂取量が増えると、他の食品と比べて体重が増加しやすいという結果が出ています。ここでいう他の食品とは、赤身の肉、加工肉、甘いドリンクも含まれます。さらに、ポテトチップスは食物繊維やタンパク質の含有量が少なく、ナトリウムが多く含まれていることも指摘されています。
フルーツスムージー
フルーツスムージーには大量の砂糖が使われており、使用量もわかりにくいため、健康に害を及ぼす可能性が高いです。最悪なのは、フルーツスムージーは健康に良いという誤解が浸透していることで、それにより積極的に飲もうとする人が多くいることですね。
青汁
青汁については、大勢の専門家が同じことを指摘しています。青汁を飲むときの注意点は、その「量」に注意することです。ボトルやお店で作られる1人分の量は、たいてい2人分以上として適量であることがほとんどなのです。
缶詰スープ
缶詰スープのナトリウム含有量は一般的に異なりますが、ほとんどのスープには、1カップあたり約500ミリグラムのナトリウムが含まれています。このため、缶詰スープ1杯で1日のナトリウム制限量の3分の1以上を摂取してしまう可能性があるので注意しましょう。
野菜の缶詰
すべての野菜の缶詰に当てはまるわけではありませんが、中には、週1回摂取すべき食事として適した缶詰もあります。しかし、野菜の缶詰の中には、過剰なナトリウムが含まれているものも存在します。これでは、野菜の塩分が加工スナック菓子よりも多くなってしまいますね。
ケッパー
カロリーがほとんどないケイパーですが、少し食事に加えるだけで、簡単にナトリウム量が上がってしまいます。塩漬けにされているので、大さじ1杯のケーパーに約400ミリグラムものナトリウムが含まれているのです。
フルーツ味ヨーグルト
場合によっては、プレーンなギリシャヨーグルトを選ぶのが賢明でしょう。調査によると、フルーツ味のヨーグルトには、1食あたり小さじ6杯(またはそれ以上)の砂糖が含まれているそうです。心臓の健康のためには、ギリシャヨーグルトに冷凍または新鮮なフルーツを混ぜるのがおすすめです。
グラノーラ
グラノーラは朝の定番メニューとなっていますが、実は、グラノーラを食べるとカロリー量がぐっと上がります。特に、食事の量を気にしていない場合には、その傾向が強くなりますよ。ほとんどのグラノーラには、砂糖が入っており、体内に必要な食物繊維や栄養素は含まれていません。
コーヒードリンク
たったのコーヒー1杯で、1日の糖分の消費量を超えてしまうことは知っていましたか?また、ブレンドされた大きなフラペチーノには、食パン4枚半よりも多くの炭水化物が含まれていますが、栄養価や食物繊維は含まれていません。これはコーヒー好きにとっては、ショッキングな真実なのではないでしょうか。
コーヒークリーマー
乳成分を含まないコーヒークリーマーを使用していませんか?ほとんどのコーヒークリーマー製品には、水素添加油やトランス脂肪が含まれており、心臓の冠状動脈不全が生じるリスクが高まります。言うまでもないことですが、無脂肪のものはカロリーが高いのです。
マーガリン
大局的に見れば、バターはそれほど悪い食品ではありません。ある研究によると、バターは心臓病とあまり関係がないとのことです。バターよりもむしろ、マーガリンの方が飽和脂肪や添加物が多く含まれているため、心臓病の大きな原因となっているようです。
焼き菓子
ドーナツやデニッシュなどの焼き菓子は、白い小麦粉、砂糖、脂肪分が多いことで知られていますが、トランス脂肪酸を多く摂取してしまい、心臓に悪影響を及ぼす可能性があります。善玉コレステロールを低下させ、心臓病になる可能性を高めてしまいます。
クレセントロール
クレセントロールの栄養成分表示を確認することは重要です。少量のトランス脂肪酸や水素添加油であっても、何度も繰り返し食べているうちに、その量はどんどん蓄積してしまいます。1個だけ食べるという選択肢もありますが、そんなリスクを冒す必要はありませんよね。
冷凍食品
冷凍食品が便利であることは間違いありませんが、残念ながら、健康的であるとは限りません。必ずナトリウム含有量をチェックして、心臓に負担がかかるかどうかを確認するようにしましょう。というのも、冷凍食品は、ナトリウム含有量が高いことで知られているからです。
エナジーバー
数多くの食事代替バーやエナジーバーは、心と体に優しいことを売りにした高級菓子ですよね。中には、本物の食品を使用しているバーもありますが、大半は栄養価が低く、心臓の健康を損なうだけですよ。
キャンディーバー
キャンディーバーには、心臓に負担をかける成分が多く含まれています。キャンディーバーを製造している企業が、「脂肪が心臓病の原因である」とする研究に出資していたことが明らかになっていますが、キャンディーバーに含まれる膨大な量の砂糖の方が、心臓にもっと悪い影響を与えるのです。
赤身の肉
あらゆる専門家の研究によると、植物性のタンパク質製品をより多く食生活に取り入れるべきだそうです。植物性のタンパク質製品には、ナッツ類や豆類が含まれ、心臓の健康を増進させる働きがあります。というのも、赤身の肉を食べると、心血管疾患のリスクが高まると言われているからです。
白パン
均的なアメリカ人の食生活における6大ナトリウム源のひとつは、ずばりパンとロールパンです。全粒穀物は、ビタミンや食物繊維を豊富に含んでいますが、残念ながら、白パンには含まれていません。むしろ、心臓病や糖尿病の発症を助長する可能性があるのです。
白米
心臓に悪影響を及ぼす製品として、加工パンと並んで上位にランクインするのが、白米加工品です。白米のように加工度の高い炭水化物は、お腹の脂肪を増やし、これは冠動脈疾患や糖尿病の危険因子となります。そのため、玄米を食べることをお勧めします。
スポーツドリンク
水は、究極の健康ドリンクであることは間違いありません。専門家によると、一般的に、運動後の最低限のシェイクや食事だけで、筋グリコーゲンや電解質を補給できるそうです。なので、糖分が多く、血圧を上昇させる可能性のあるスポーツドリンクは必要ないようですね。
エナジードリンク
スポーツドリンクと同様に、エナジードリンクには、大量の砂糖とカフェインが含まれています。そのため、エナジードリンクを飲み過ぎると、心臓に大きな負担がかかる恐れがあります。たった450mlのエナジードリンク1本で、ストレスホルモンと血圧が上昇するという衝撃的な事実も判明しています。
ソーダ
炭酸飲料は、平均的なアメリカ人の1日の食事に含まれる糖分の半分以上を占めています。炭酸飲料に含まれる膨大な砂糖の量は、心臓に非常に悪い影響を与えます。よって、炭酸飲料の摂り過ぎは、脳卒中、心臓病、動脈硬化のリスクを高めることにつながるのです。
ダイエットソーダ
ダイエットソーダは、通常の炭酸飲料よりも心臓に良いと思われるかもしれません。がしかし、人工甘味料を使用しているため、その考えは完全に誤りです。人工甘味料に含まれる化学物質は、腸内細菌を変化させ、体重増加や心臓への負担を増加させます。
ピザ
塩分が気になる食べ物といえば、ピザですよね。ピザには、様々なトッピングが施されますが、その大半が高濃度のナトリウムを含んでいるようです。このため、ピザ1枚で1日のナトリウム摂取量の半分を占めてしまうことも…。
マリナラソース
加工されたピザが健康に悪いのはもちろんですが、ピザにかけるソースも同様です。マリナラソースには、一般的に、400mg以上のナトリウムと4gの糖分が含まれています。マリナラソースの代わりに、オリーブオイルか、または減塩ソースを使うようにしましょう。
キャンディ
ジェリービーンズ、飴玉、酸っぱいグミなどのキャンディー類は、心臓病の大きな原因となっています。砂糖を大量に摂取することで、心臓の健康状態を悪化させ、心血管疾患を引き起こす可能性があるのです。
アルコール
何事もほどほどの量にすべきですよね?日頃からお酒を飲み過ぎていると、高血圧になりやすくなります。さらに、大酒飲みは体重が著しく増加し、心臓病の原因につながります。